

そうだよね、行きたいけど漠然とした不安があって行く勇気が持てないっていう人も多いんだろうなぁ。
留学は人生を大きく変える貴重な経験だと思います。日本での生活を調整して行くのだから、その貴重な時間をできるだけ有意義に過ごせるように、自分に合った場所を選択できるように、そのようなことを考えながら書いていこうと思います。
学校についてはわたしの通ったフィリピン・バギオの老舗校PINES(パインス)を基本として書いていくので、一例として読んでいただけたらと思います。
- 語学留学に行きたいけどイメージが湧かなくて不安がある
- 語学留学について興味がある
- フィリピン留学の雰囲気や詳細を知りたい
Contents
語学留学の英語学習について

初心者なのに英語のみで不安
- 日本語で書かれた校内マニュアルがもらえる
- 日本人マネージャーがいる
- 授業中に辞書を使うことができる
- グループレッスンでは同レベルの生徒と少人数授業を受ける
- 英語が楽しいと思うような授業から始めてくれる
わたしが留学に行った時の英語レベルはスピーキングが小学生レベルでした。学校に到着するやいなや、校内説明やその後の予定などはすべて英語で説明されます。全く聞き取れなかったのですが、こまかな今後の日程や学校内の設備、規則なども日本語で書いてある冊子をもらえるので問題はありませんでした。
また、生徒と先生の間に立ってくれるような日本人のマネージャー2名を配置してくれていたので、わからないことや質問があればいつも頼っていました。
授業中はフィリピン人の先生のみであり、原則授業中に携帯を触ってはいけないのですが、単語を調べるために辞書を使うことはできるので安心です。
入学時のテストでレベルわけがされるので、同じクラスの生徒は同レベルであり4〜5人程度の少人数です。先生もレベルに合った授業で進めてくれます。

初めの頃の授業は英語に触れることが楽しいと思わせてくれるような授業だったよ!
授業についていけなくて辛いということはありません。わたし達のペースに合わせて授業を進めてくれるので初心者でも焦ることなく学ぶことができました。
どの程度自分の好きなカリキュラムへ変更できるの?
かなり自由にカリキュラムを変更することができる
最初は授業の雰囲気や自分の苦手な部分を知るためにもグループレッスン、マンツーマンレッスンを半々の時間で設けていました。初心者の生徒の大半はこの時間割だと思います。
授業を受けていくにつれて、自分に必要な授業、不要な授業が見えてきます。わたしの場合はスピーキング力をあげたかったので、マンツーマンレッスンを全ての授業に割り当てたコースへと変更しました。1ヶ月おきに実施される試験の結果を受け、自分に見合うカリキュラムへと変更していました。
コース内容によっては全ての授業を自分の好みに合わせて選択できるので、一コマ単位でカスタマイズできるのです。

自分の弱点・長所を伸ばすためには個々に合ったカリキュラムを組めることが大きなポイントだね!
語学留学1日のスケジュールについてこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どこまで伸びるの?
- 3ヶ月で日常会話ができるようになった
- スピーキングも伸びたが、リスニングがかなり伸びた
わたしは旅をするために日常会話レベルの英語を習得したいと思い3ヶ月という期間を設けました。留学をしてスピーキング力が向上したことで会話のキャッチボールができるようになりました。スピーキングは勿論ですが、一番はリスニングが伸びたことを感じます。
旅をして自分の伝えたいことは翻訳機を使ってでも発信することはできますが、聞くことが本当に難しかった。一方通行の会話から、会話のキャッチボールができる楽しさを知りました。
話すときも聞くときも頭で英語を分解してコミュニケーションをとっていたので、ずっと慣れない英語を使っていると頭が痛くなって接することが億劫になることもありましたが、それがなくなりました。

自分の向上意欲と同じくらい学校の環境が英語上達のキーポイントだと感じたよ!
やはりカリキュラムやコースの多様さは英語上達への影響に大きく、どの程度自分に合った授業にカスタマイズできるかはとても大切です。また、スパルタ校ということから英語に集中できる環境であったこともメリハリをつけて学ぶ力が身についたように思います。
どの程度の期間が良いの?
- 3ヶ月はモチベーションを維持できる最適な期間
- 大幅なステップアップを目標にするのであれば3ヶ月以上留学するのが良い
4ヶ月以上は中だるみや伸び悩みがあると感じたので、3ヶ月はやる気が落ちることなく学習を継続できる期間だと思いました。
かなりのステップアップを目指したいのであれば、中だるみを越えるくらいの月日が必要だと思います。目標にもよりますが、期間が限られているほうが時間の使い方がうまくなり短期で集中できるのではないでしょうか。
時間にゆとりがあるのであれば、現地の生活を楽しみながら英語学習をするという過ごし方も魅力的ですね(*´`*)
語学学校について

部屋の居心地は?
- 部屋のクオリティは値段と比例
- 旅や共同生活に慣れていれば大人数部屋のメリットは大きい
パインスでは1〜4人部屋を選択することができ、人数が多い方がもちろん安いです。わたしが宿泊した4人部屋では生きるための必要最低限の家具だけがありました。
少し薄暗い部屋ですが、寝るための部屋なので特に苦痛は感じませんでした。部屋の居心地が良すぎると、かえって部屋に閉じこもりがちになり、友達との交流時間が減るかもしれません。笑
とはいえ、ルームメイトとは限られた時間でありとても貴重で充実した共同生活でした。互いの文化を学ぶことができ、もちろん英会話の勉強にもなります。絆も深まり、励まし合いながら学習をしていました。お別れの時は号泣で、独房みたいな部屋もわたしにとっては素敵な思い出の場所です。部屋の居心地というのは、部屋の設備だけで決まるものではないということですね。
ただ、夫は1人部屋で4人部屋と同じくらいの広さであり、シャワーの質も違います。設備も良いに越したことはないのかな( ˙-˙ )
どの国の友達ができる?
韓国人が一番多く、台湾、モンゴル、サウジアラビアなどの友達ができた
一番多い生徒は韓国の生徒でした。パインスは韓国人経営ということも関係しているとは思いますが、スパルタ傾向にあるバギオの学校では、向上意識の高い韓国人が多く集まるのではないかとも感じました。
台湾、モンゴル、日本人の生徒は同じくらいの比率だったように思います。その他には、サウジアラビアの生徒もいましたが、時期によっても大幅に変わると思います。
学校の寮の居心地は?
- 生活の全てが施設内に整っている
- 個室のスペースも多く、ひとりの時間も確保できる
ひとつの施設に、学校、宿泊、スーパー、薬局、食堂、小さな食品店、ジムなどが入っており、日常のことはこの中で完結します。入り口には警備もいるので安全も守られています。
共有スペースが多いですが、マンツーマンレッスン用の小さな個室がたくさんあり、自由に使うことができるのでひとりの時間も確保できます。
パインスでは月〜金の授業終了後までの5日間外に出られないのですが、施設の設備が整っており窓から見える景色も緑が多く綺麗なので苦痛ではありませんでした。
学校の食堂はどうなの?
最初はげんなりするが慣れてくれば楽しみになる
韓国人経営なので、韓国料理、フィリピン料理、日本料理のような感じのものが出ます。韓国・日本料理だけどフィリピンクオリティのような感じ。
5つくらいのおかずにご飯、スープが全て食べ放題!カレー風のものやお好み焼き風のものやビビンバ風のときは何度もおかわりしていました。朝食はお粥やパンやフルーツがあり、満足でした。
最初はややげんなりしましたが、数日もすると慣れてくるし、今日は何かなぁと楽しみになります。フルーツや野菜、魚もあるので栄養の偏りはそれほど感じません。食事の質はもう少しレベルを上げてもらえたら嬉しいけど、格安で授業料、食費、宿泊費を支払っているので我慢できます( ˙-˙ )
wi-fi環境について
- 自分の部屋では基本的にwi-fiはなし
- 共有スペースではそれほどストレスなく使用することができる
部屋によってWi-Fiが届きません。基本的に授業を受ける区間にWi-Fiが設置されており、そこから近い部屋はWi-Fiが入るところもありますが、わたしの部屋は地下だったので届かず、共有スペースで携帯を触っていました。
速度はそれほど気にならない程度で、スイスイ使える時もあれば、すぐに接続が切れてしまうなど日本に比べるとスムーズではありません。
校内イベントはあるの?
歌とダンスのイベントがかなりある
フィリピン人はダンスが好きなのかいつでもどこでも踊っています。なので、チャンスがあれば先生たちがイベントで歌ったり踊ったりしてくれます。またあの先生踊っているよ( ˙-˙ )というのが日常茶飯事
なんて陽気で楽しい国なのか。3ヶ月のうちでも数え切れないほどのイベントがあるので(10割が歌とダンス)、学生生活が飽きません。
体調管理が心配
施設内に看護師がいるので安心、必要な時は手当をし、病院に連れて行ってくれる
学校には専属の看護師がいます。風邪をひいたときや熱が出た時には適切な治療をしてくれます。診察が必要なときには看護師が付き添い、病院へも連れて行ってくれるので安心です。
やはり排気ガスが多いからか、入学してしばらくすると喉を痛めて体調を崩す生徒も多いです。わたしも喉飴を買って、時にはマスクをして予防に努めていました。
何歳くらいの人が多いの?
幅広い年齢層の生徒がいるが、25〜35歳くらいの人が多い
バギオには幅広い年齢層の生徒がいます。どの年齢が多いという印象はあまりないですが、大学生から30歳すぎくらいまでの人が多いように感じました。ただ、おばちゃんもいればおじさんもいます。おじいちゃん?!と思うような人も。年齢も幅広く、様々な目的の人が集まるので、刺激をうけますね。他の国の生徒は、学生など若い人が多い印象でした。
洗濯物はどうするの?
- 基本的には業者に委託するラウンドリーを使用
- 下着や高価なものは手洗い
小さな下着は手洗いをしていましたが、それ以外のものは校内にあるラウンドリーで依頼をします。外部の業者に頼んで洗濯をするので、とても綺麗に畳まれて返ってきます。翌日に出来上がることはないですが、週末に頼めば週明けくらいには返ってきます。
全て手洗いをしようと洗剤も持ってきていたのですが、値段も良心的なので業者に依頼していました。たまに洗濯物の紛失があったので、高いものや大事なものは自己管理のほうが良さそうです。
バギオの街について

渋滞など交通機関について
- メイン通り付近のみかなりの渋滞がある
- 基本的にタクシーが安いのでタクシーを利用
東南アジアというとバイクや車が多く渋滞が日常茶飯事という印象を持っている人も多いと思います。車が少ないかと言われたらそうでもないですが、ストレスになるほどの渋滞はありませんでした。
時間帯によってはタクシーが捕まりにくいこともありますが、大通りまで出ると捕まります。基本的にタクシーかジプニーという乗合バスのようなもの。バギオでの渋滞は日本の都会と同じくらい。少し離れると田舎なので渋滞は市内だけです。
食事が合うか不安
日本料理や韓国料理屋、お洒落なカフェがたくさんあるので心配なし
町に出た時は、大抵日本料理屋か韓国料理屋に行っていました。お洒落なカフェやレストランも多いので、外国人の舌に合うような食事ばかりでした。むしろフィリピン料理はどこで食べられたの?と思うほど。観光客や外国人が多いバギオでは 、食事が合わない心配をする必要はありませんでした。
衛生面はどうなの?
気にならない程度の清潔具合
レストランやカフェのトイレは設備もある程度綺麗であり、出される水はそのまま飲んでも平気でした。フィリピンではトイレットペーパーを使わないので持参が必要です。ローカルなレストランに行っていないのでなんとも言えませんが、外出時には水を持参し、手指消毒が出来るスプレーやウェットティッシュは必須だと思います。
現地の人の雰囲気は?
- 危険な雰囲気は全くなく話しかけるとフレンドリー
- 観光客扱いされず町に馴染むことができる
バギオ内には留学や観光による外国人も多いので、現地の人からすると外国人が珍しいという感じもないため、街中を歩いていても自然と溶け込めます。フィリピン人は温厚で気さくな人柄なので、話しかけると皆笑顔で対応してくれますが、客引きのようなむやみやたらな声かけはありませんでした。現地の人との会話から現地のことを知ることができ、英語学習の一環ともなるので街の雰囲気は大切です。
まとめ
わたしの通ったパインスは数年前に新たな施設へと変わっています。宿泊施設もかなり綺麗になっており、過ごしやすさは格段と上がっていることでしょう。パインスの質がどうであるのかは他校と比較していないのでわかりかねますが、老舗であり有名校であることからも、最低でも平均的なクオリティであることが伺えます。
総合的にみて、日本よりもすべてのクオリティはそこまで高くなく、不便や過ごしにくさを感じるかもしれません。何事も郷に入れば郷に従えではないですが、その場の環境を楽しもうという考えが大切かなぁと思います。どのような生活も慣れであり、その場でストレスと向き合いながら自分なりの生活を探していく良い経験だと思います。
長い文に最後までお付き合い頂きありがとうございました(^_^)
英語がほとんど話せないのに、いきなり英語だけの環境に行くのは怖くなかった?知らない土地に住むのも想像がつかないし、、