
京都府(亀岡市)を中心に、2020年11月から夫婦でキッチンカーをしているまるよこ食堂です^ ^
開業資金で一番お金がかかる車体選びですが、意外と単純な情報のみで決めてしまいがち。後々後悔のないよう、ぜひ開業前にじっくり考えて上手なお金のやりくりをしましょう♪
あくまでも個人の意見なので例外もあるかと思います。一例として参考にして頂ければ幸いです。
- 運営人数だけで車体の大きさを選ぼうとしている
- はっきりとした運営内容は決まっていないけどキッチンカーを始めようとしている
- 車体を安く抑えて上手なお金のやりくりをして稼ぎたい

車体の大きさと車体の価格の二つのポイントに絞って説明していくよ〜!
Contents
キッチンカーの車体の大きさを選ぶポイント
私たちが購入した車は1.35t車です。当初は金銭的な余裕がなかったため、自宅にある軽トラックにしようと考えていました。
今の私たちの運営スタイルを考えると、軽トラックにしなくて本当に良かったなぁと感じます。
車体の大きさは商売の利益や運営方法など様々なことに関連してくるので、安易に決めるのは危険です。
運営してみないとわからないことも多いかもしれませんが、是非それぞれの項目をご自身に当てはめて考えてみてくださいね♪
何人で運営するのか
それぞれの車体にはキャパがあるので、提供したいメニューに必要な機材の配置なども踏まえて考えていきたいところ。
軽トラックでは収容人数が二人でも入らないことはありませんが、その代わりに機材や食材の収容可能な容量も限られます。そうなると、販売数量も上限が決まってしまうので収益も限られてしまいます。
私たちの1.35t車(2t車と同じ規格)は中型トラックになります。もしトラックを8ナンバーの特殊用途自動車に変更するのであれば、機材と床面積の比率に規定があり、作業面積が決められてしまいます。
作業効率や安全面を考慮すると2tトラックでは二人が限度であると感じます。
大きなイベントの出店時のみバイトや助っ人を呼んで三人で営業されているお店も多いので、様々なシチュエーションを想定してみてくださいね。

ハチナンバーってどういった車だっけ???

キッチンカーのほとんどか1ナンバー(普通貨物車)、4ナンバー(小型貨物車)、8ナンバー(特殊用途自動車)のどれかに当てはまるよ♪
1ナンバーと4ナンバーは1年に一回の車検で毎回中の機材を全て降ろさないといけないんだ〜。その点8ナンバーは2年に一回の車検で済む上に、機材はそのままで良いんだよ!

へぇ〜!そしたらみんな8ナンバーにしたら良いのにね?

8ナンバーには面倒な決まり事があるから嫌がる人もいるんだよ〜。
どの程度稼ぎたいのか
キッチンカーを運営されている方の多くは、週末はイベントに出店し、平日は定期的に住宅街やオフィス街などで営業するというスタイルをとられています。
イベントへの出店理由は様々かと思いますが、やはり人が集まる場所にいけばそれだけ収益が多くなる確率が高いという理由が大きいかと思います。
イベントの規模も数百人集まるものから何万人規模と様々です。軽トラックでは積載可能な食数が限定されるため、せっかく大きなイベントに出たとしても提供できる食数が限られるのであれば収益より出店料の方が高くつくなんてことになりかねません。
もしキッチンカーが本業でしっかりと稼ぎを得たいのであれば、二名以上の運営の場合は中型トラック以上がおすすめです。
週何回・1日何時間労働したいのか
カレーなどのランチに特化したメニューなのか、クレープのようなどの時間帯でも需要のあるメニューなのかによって営業時間の長さは変わってくることと思います。
例えば、ミニバンで一人でクレープを販売、ある程度の収益を得たいとすると、勤務日数多めで一日の出店時間を長くすることが必要になってくるでしょう。
私たちの場合は、キッチンカーが本業で現段階で副収入はありません。仕込みの日も含め最高でも週5日勤務に抑えて、二人分の稼ぎは欲しい…といったところ。カレーを主に販売しており、週4日営業で平日の出店時間は3〜4時間に抑えています。
こういった働き方ができるのも、週末になるべくイベントを入れて売り上げのバランスをとっているからできていることかと思います。
営業日数少なめで短時間労働を好み、かつ稼ぎを得たいのであれば週末のイベントに出店できる車体の大きさを考慮した方が良いでしょう。
どのような場所で出店したいのか
大きなイベントで出店したいのであれば中型トラック以上が好ましいでしょう。住宅街や駅前など狭い場所で出店したいのであれば軽トラックやミニバンが適しているかもしれませんね。
販売メニューによって適した出店場所も変わってくると思うので、開業前に出店場所のイメージもしてみましょう。
どのようなメニューを販売したいのか
メニューによって必要な機材が変わってきます。メインメニューに加えサイドメニューやドリンク
メニューの必要な機材も考えてみましょう。想像以上にキッチンカーの中は狭く、夏は暑いです。安全に調理できる空間を想定して車体の大きさを考えられるといいですね。
私たちはもともとカレーとコーヒーなどのドリンクを販売していました。ランチ時間がすぎるとピタッと客足が途絶えます。
手に取りやすく時間を選ばないサイドメニューなどの選択肢があれば、客単価も上がる上に、営業時間を長くすれば売り上げも上がります。
開業してからゆっくり考えていけば良いことと思いますが、このような状況を想定しておくことでお金の上手な使い回しができることでしょう。
キッチンカーの車体価格のポイント
初期投資の見極め
キッチンカー開業資金はおおよそ250〜300万円ほどかかると言われています。しかし、多くのキッチンカーは一年以内に廃業に至ると言われていて、その理由は売り上げが厳しいという理由のようです。
固定店舗より手が届きやすいキッチンカーですが、継続して営業していくスキルや運営資金が必要なことは固定店舗と同じです。
初期投資に貯金額のどの程度のお金を使うべきか見極めることが継続をしていく上でも大切なポイントです。
初期投資には車体の価格が大半をしめると思いますが、車体価格は本当にその額で大丈夫なのかもう一度考えてみてください。
運営資金のシュミレーションをしておく
初期投資の金額を定めるためには、運転資金がどの程度必要なのかを把握しておくことが大切です。
開業してから追加する機材も多く、規模を拡大して大きな機材へと変更することもあります。基盤ができる数ヶ月〜1年まではお金がかかることが多いということですね。
日々の細かい出費であげると、出店料や食材費、販売容器、光熱費、交通費など、こまめな出費がかさばります。
天候や出店場所の影響を受けやすいキッチンカーでは日々の売り上げも外的環境により左右されやすいです。
人が多いところに行けば稼げる!といった容易な考えではなかなか通らないのがキッチンカーの現状ですね。
初期投資にお金をかけるよりは、運転資金に回した方が賢いと考えます。もちろん、車体も立派な宣伝になり収益に繋がりますから、可能な範囲で妥協できる部分は妥協しつつ、運転資金へと余力を残しておくのが賢明ですね。
まとめ
車体選びに際して固定店舗と大きく異なるのは、キッチンカーでは機材の置き場や作業範囲が制限されるということです。
開業前にシュミレーションをして、いかに効率よくお金の使い道を考えられるかが継続して運営できるポイントかと思います。
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